箱根旅行紀~番外編~『星の王子さまミュージアム』に行ってきた
お久しぶりです。
今回、箱根に一人旅に行ってきたので、
簡単にそのレビューを書いていきたいと思ったんですが、
その前に番外編を。
いや番外編が先ってどういうことだよ!
いやね、この『星の王子さまミュージアム』に関しては、
行ってからすぐ書かないと感動が薄れると思ったんですね。
要は、それくらい、良かったんです。
非常に良かったんですが、これから書く内容はペラッペラなので悪しからず。
①どんなところだったか
②楽しかったかどうか
この2点に主軸を置いてつらつら書いていくので、詳しい解説とかそういうのは期待しないでね。
ではさっそく。
と、その前に。
ミュージアムの目と鼻の先にある、自然薯蕎麦の話だけ簡単にさせてください。笑
いや、マジでめっちゃ良かったから。
絶対行った方がエエで。いやホントに。
『じねんじょ蕎麦 箱根九十九』
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外観もお洒落なんだけど、内装もこれまたお洒落。
エーゲ海をイメージさせるような白い壁と、天井には青い空。
男一人で来る場所じゃなかったか?と若干緊張しつつも注文したのはこれ。
じねんじょ蕎麦御膳
下の写真にもあるように、7種類くらいある前菜を3つ選んで、先に持ってきてくれます。
僕は、左から『むかごのバターソテー』、『自然薯の蕎麦衣揚げ』、『自然薯のピクルス』にしました。
初めて自然薯を食べたんですが、とろろ芋とは比べ物にならないくらいの強い粘り気。
こーりゃうまいわ。
で、これ蕎麦ももちろんうまいんだけどね、自然薯を味わうなら断然麦とろ。
麦とろにかける自然薯の方が、より自然の旨味を堪能できると思います。
めちゃくちゃセンスの無い表現をすると、『全く嫌じゃない土の香り』とでもいいましょうか。笑
とにかく、この『じねんじょ蕎麦御膳』を是非ミュージアムに行く前に寄ってみてくださいな!
お値段は1800円+税と、ちょっとリッチです。
お腹を満たしたあとは、いよいよミュージアムへ。
ちなみに大人は入場料1600円ですが、箱根のいたる所に置いてあるミュージアムのパンフレットを見せると、100円引きしてくれます。
まず間違いなく言えるのは、『街並みの作り込みが良い』ということ。
これだけでかなりサン=テグジュペリの世界観に引き込まれていきます。
真冬だったので、残念ながら美しいガーデニングを楽しむことはできませんでしたが、
もう少し暖かくなれば素晴らしいんだろうな、という雰囲気は感じました。
お庭で王子さまがお出迎え。
メインは建物の中にある展示館です。
入り口を入ると、サン=テグジュペリの人生を振り返ることのできるシアタールームと、展示館への入り口(順路)があります。
シアタールームの前には星の王子さまの小説や関連書籍が置いてあり、自由な閲覧が可能となっています。
2階に進むと、サン=テグジュペリの人生を9つのパートに分けながら、
星の王子さま執筆の経緯や実際に彼が暮らしていた環境を再現した街並み、部屋などが再現されています。
これがまた、雰囲気が良いのよ。
BGMと照明の影響もあるんだけど、静かな空気感の中で徐々に世界観に引き込まれていく感じ。
2階は写真NGなので、これは実際に行って体感してきてほしい。
素晴らしいです。
サン=テグジュペリの展示を抜けて1階へくだると、次は星の王子さまの展示館。
めっちゃ良い。
泣きそうになる。
ちょっと出るのが惜しくなる。
惜しみつつ出るんだけど、やっぱり教会であるとか、お城であるとか、そういうものが本当に日常から離れさせてくれるんですよね。
これ、フランス好きな女子にはたまらないんじゃないかな。
映えるよ、これ背景にしたら。
ずっといれちゃいそう。
ちなみに、ここを抜けるとレストランorショップで、
そのまま出口となっています。
ここに至るまでにカフェとかもあるんだけど、
僕は寄らずにショップだけ行きました。
オフィシャルショップでは、主に星の王子さまをモチーフにしたグッズが売られていて、
オンラインショップもあるそうですが、ここでしか買えないものも販売していました。
印象に残ったのは、僕のあとから入ってきた女子5人組がずっと『かわいい!』を連発していたこと。
ちなみに、このショップはミュージアムの中にあるんですが、入り口でカードを貰えばショップだけの利用で入ることも可能みたいです。
以上でミュージアム自体の紹介は終わりですが、最後に感想を。
このミュージアムのの良さは、何といっても『雰囲気』です。
自分が今、箱根にいる、日本にいることを忘れさせてくれるような、『非日常』を音と視覚で感じることができます。
星の王子さまを題材にしていることもあり、
特にこのミュージアムを通して言えるのは、
『大切なものは目に見えない』
この事をいたるところでテーマにしていること。
四季で移り変わるガーデニングの花たちや、
サン=テグジュペリの暮らした街並み。
こういったものは、それを見た上で『個々で感じる』ものの感受性の違いによって捉え方が変わると思うんです。
だから、テーマパークのような分かりやすい派手さはないし、具体的に何が目玉、というものもハッキリしたものはない。
それが、『作り込まれた雰囲気』にあると思うんですね。
そこに訪れて、感受性を研ぎ澄まして、
各々が感じ取ったもの、それがこのミュージアムのその人にとっての『目玉』になる。
『美しい』という言葉一つとっても、
個々人によって『何が美しいか』は変わってくると思うんですね。
そこに絶対的な基準も相対的な基準も客観的な基準もなくて、
あくまでも主観的な感性によって委ねられている。
そこに、『大切なものは目に見えない』ことの表現が一つなされているのかなと思いました。
大人になると、そういった子供の頃の感性を忘れてしまいがちで、
分かっていても治せなくなります。
でも、このミュージアムでは、その感性を、大切なものを、非常に自然に教えてくれるのです。
そういった意味で、このミュージアムは、
星の王子さま、サン=テグジュペリのファンであっても、そうでなくても、とても楽しめる空間なんじゃないかなと思います。
ちなみにアクセスなんですが、
これがね、めちゃくちゃ悪いのよ。笑
箱根湯本から箱根登山バスが出ていて、大体40分くらいで着くんだけども、山道なんでね、酔います。
体力的にめちゃくちゃしんどかったです、正直。
立地的には仙石原といって、すすきで有名なところですね。
強羅のもうちょい奥。
でもね、これは一見の価値ありだと思うよ、半日使うことになるけどね。笑
あー、語ってしまった。
よし、それじゃあ僕も、『星の王子さま』の小説を買いに行くとするかな。
いやお前、星の王子さま読んだこと無かったんかい!